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≪501〜600≫

いつでもいいよ、殺して?
初めて貴方がいない世界を知った
考えられないよ
まだ、ここにいるみたい・・・
わからなくて、でも、それは真実で

本当に悪いのは全て私なの
嘘は消えて、真実だけが残る
要らない子供の小さな唄声
どうしようもなく戸惑いながら
未だに消えない温かさ

もうわたしが殺されてしまって
死してなお美しかった貴方
「綺麗だよ、ママ」
父を裏切って、母を殺して
叫ぶほどの狂うほどに

涙のお葬式
もうすぐ、いくから
私に何も残らない
涙なんてなかった
「ああ、もういないんだっけ?」

「嫌だよ、逝かないで」
貴方がいなくても廻り続けているこの世界
この両手に有り余るほど
冷たくなる貴方といっしょに
わたしのこと、あいしてくれてた?

そんなの、エゴだ。
でも、仕方ないことなのよ
もう私には時間がないの
苦しいのは嫌だから、ごめん
生きるのは諦めないよ

嫌いだったよ、きみのこと
許してあげるよ、だから安らかに
あなたの後を追いましょう
こんなことってない
空の星になったのは

二度と会う事がない妹に杯を
疵だらけの私は受け入れる事が出来なかった
命がけで生まれたいのち
此処は暗くて、なのに貴方は見えてるの
死体の温もり

あの日、わたしは母を殺した
指一つで全てがかなうなら
優しい嘘に騙されるのは知っている
私を許せないで、泣いていた
涙を呑みこんで、強がる私は弱かった

旅人の見た世界
夜に響いた声
空が唄う詩は、雲の向こうに消えた
半分だけの、
あれは私の全てだった

此処がすべての終わりの場所
絡まるような糸の、その先に
命は決まってる
死ねばよかったのに
届くことのなかった手紙

私がいなくても
机の上に置かれた書きかけの手紙
心配で眠れないの
また、会いにくるから
如何して、貴方は死んだの

それだけが私の望み
命から、解放して
捻じ曲がった首
最期の最後まで
甘えんぼの私を守ってくれてた

置いていかれたよ
そよ風、あなたみたい
あの日、あの朝、もし
「・・・還りたいよ・・・」
帽子は風に取られたけど、私は幸せだった

もう、あの時間に戻れない
母のように、地球のように
土に還ろう
だって、わたしは
恋するように祈ってる

大空に舞うように
そこにいたひと、どこいった
踊るように、唄うように
山の上からこの想い叫んだ
何処にでもいる少女だった

忘れていった幸福
餞のための言葉
私の声は消えてゆく
燃えていく山並みに
愛はとっくに消えうせた

大地は乾いているのに
愛されたい、でも、愛されない
闇に堕ちても、這い上がるから
無理なんて言葉にしないで
私を置いていって

そこから何が生まれるというのだろう
一歩踏み出せば、闇の中、二歩歩けば、光の中
小鳥は死んだのに、まだ声が聞こえていた
黒ずんだ写真の隅に微笑む少女
「殺されても、死ねないわ」

わたしは貴方が大好きなの
幸せになってね
病院に連れてって、殺してあげる
こっちを見ないで
「幻覚なのかな」
忘れないで、忘れないよ、忘れたくない(2006.07.14)



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