: : 御題処 : :


□選択式 ≫201〜300

小さな泣き声
夕暮れに染まった階段を下りていく
途絶えた記憶
揺れた瞳を無視して
幼さを絶つ

考え方の相違からの決別
ひとりで、生きていく
希望なんていらないよ
涙が出てこないんだ
伸ばしかけた指先

So far away.
ひこうきぐもを追いかけて
すれ違う生活
ひとつ、ひとつ、また消えていく
「何処へ行こうか」

走り去るように
遠い空
寂然とした教室で二人きり
「・・・君、変。絶対変だよ。」
君を失わないように

懐古して、君を想う
先にさよならを言うよ
「・・・馬鹿ね。無理よ。・・・だって、あなた、優しいもの。」
残ったのは寂寥だけ
そこにいたのはいつのことだろう

「・・・覚えてないよ」
眠るなら永遠に
失ったものは大きいけれどまだ僕は歩ける
慟哭する小さな体
寂寞の中で

零れていく欠片
The girl who is crying.
もう何もないよ
それらはすぐに掻き消されて
バッドエンドの後の彼ら

遅すぎた時間
失った物語り
笑い方を教えて
伝え方が分からない
悲しみから生まれるもの

今だけの至福
繰り返してる
瑠璃色
漏水するように
似通う笑顔

置き去りになった人形
後姿、追い求めて
Tell me sister.
アダジオな音色
愛を唄う

変わろうとする意思
明日の私は何かを愛していられるのかな。
些細なやさしさ
痛い記憶
螺旋のような迷路

死者への想い
負けない
「乗り越えるの」
異界への誘い
新たな願望

祈るような毎日
惜しんだ別れ
私は大丈夫
今でも心が泣いてる
抜け出そう

ここから飛び出すよ
全てへの諦め
慰めよう、彼の魂を
歩いて行くための、容赦ない決別
何もかもに懐疑新を抱いて

打ちひしがれて、何も頼れない
ただ、我武者羅に
忘れたい記憶
それでも頑張っていく
強がっても結局は

幻想なんていらない
「色気のない女子学生に発情なんかするか。」
儚い記憶たちの宴
何も失わずに
同じだといいのに

貴方は消えてしまったの
その続きは言わないで
比翼連理に従って死んでしまった彼ら
だったら少しだけ
撃ち殺してあげようか。

甘い夢を見せて
冷たい手とあったかい心
優しい残酷はどれだけ人を傷つけるのだろう
記憶が眠る海の底
またひとつ、またひとつ

あなたが落とす思い出たちの
ぽろり、ぽろり
墓場となった、優しい波の音
「私はあなたを愛せないわ。」
苦しくて、泣きたくて、でも泣けないくて

終わろう、何もかも。
「君が想っている人を切り刻んで、きみにあげる。」
掛け替えのない支え
狂気じみた愛は愛じゃないのかな。
弱いけど強い彼らの憧れてる僕の嫉妬

世界は限りなく美しくて時折目を奪われるけど、同時に限りなく醜くて、目を潰したくなるんだ。(2006.05.05)
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